AGA治療薬の副作用について
「薄毛のせいで老けて見られる」
「ボリュームがなくて、ヘアセットができない」
「鏡を見るたびに髪の毛を見て落ち込む」
など日本人男性の約3割が薄毛で悩んでいると言われています。
AGA(男性型脱毛症)で悩んでいる人は、一秒でも早く薄毛が改善されたらなと思いますよね。
これまでAGA治療薬の効果や原因を紹介してきました。
今回は副作用についてお話ししようと思っています。
医薬品には、必ずと言っていいほど副作用があります。
AGA治療薬も例外ではありません。
これからAGAを治療したいと思っている方は、効果だけを重視するのではなく副作用も知っておきましょう。
プロペシアの副作用
プロペシアは、世界で初めてAGAの治療に有効であると認められた経口治療薬です。
AGA治療の第一選択薬として、もっとも多く使用されています。
薄毛の原因である男性ホルモン・DHTを抑制する働きがあり、ヘアサイクルを整え抜け毛の進行を抑えます。
【プロペシアの主な副作用】
出現頻度 | |
リビドー減退 | 1~5%未満 |
勃起不全、射精障害、精液量の減少 | 1%未満 |
プロペシアを服用することで、リビドー減退や勃起不全になると心配する人が多いと言います。
しかし上記の表の通り出現頻度は5%未満となており、気にするほどではありません。
逆に気にし過ぎると緊張してしまい、勃起不全(ED)を引き起こす原因になることもあります。
プロペシアの重篤な副作用
発生の頻度は低いですが、重篤な副作用として注意が必要なのは肝機能障害・アレルギー症状・抑うつ症状などが報告されています。
プロペシアを服用して、体調に異変を感じた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
ザガーロ
ザガーロは、プロペシアと同じく守りのAGA治療薬です。
AGAの原因物質であるDHTの生成に必要な5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型に作用。
ダブルの効果で薄毛を抑制するため、プロペシアよりも効果があるとされています。
【ザガーロの主な副作用】
出現頻度 | |
勃起不全 | 4.5%未満 |
リビドー減退 | 4%以下 |
精液量減少 | 1.5%未満 |
おもな副作用として勃起不全・リビドー減退・精液減少とありますが、発現頻度は低くなっています。
症状が気になる場合は、ED治療薬と併用しても構いません。
ザガーロを飲んだら抜け毛が多くなる?
有効成分・デュタステロンを服用すると、一時的に抜け毛が増えることがあります。
薬の作用によって毛母細胞の働きが活発化することで起こります。
早い人は服用開始後10日で始まり、約1ヵ月半ほどで治まると言われています。
せっかくAGA治療を始めても、抜け毛が増えるのは嫌ですよね。
AGA治療薬による初期脱毛は一時的なものなので、抜け毛の症状が治まるまで待つと良いでしょう。
気になる方は、病院やクリニックに相談しましょう。
ミノキシジル
ミノキシジルは攻めのAGA治療薬。
発毛や育毛効果があり、守りのAGA治療薬と併用することで、AGA改善の効果が高まります。
ミノキシジルには、外用薬と内服薬があります。
外用薬はドラックストアや薬局、ネットでも販売しているリアップやスカルプDなどがあります。
・頭皮の発疹、発赤、かぶれ
ミノキシジル5%の場合、約6%の人に何らかの皮膚症状が現れたとの報告があります。
・頭痛
血管を拡張する作用があるため、血管のそばにある神経を刺激してしまい痛みを伴うことがあります。
・動悸、めまい
血管が拡がることで、血圧が低下する場合があります。
・体重の増加、むくみ
体内に多くの水分が溜まってしまい体重増加やむくみが出ることがります。
有効成分が同じミノキシジルでも、外用薬と内服薬で副作用が少し異なります。
・動悸、息切れ
血管拡張作用によって、心臓がドキドキすることがあります。
・めまい、立ちくらみ
ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として作られた薬です。
血圧降下作用によって立ちくらみやめまいなどの症状が現れる場合があります。
・むくみ
・体毛の増加
ミノキシジルの発毛効果が全身に作用することで、体毛が濃くなることがあります。
服用量を調整したり、服用を止めると症状の改善が見込めます。
もともと血圧を下げる薬として開発されていたミノキシジル。
服用していた患者さんの体毛や毛髪が濃くなったことから、発毛にも効果があるとわかり育毛薬として使用されるようになりました。
ミノキシジルの内服薬を初めて使用する場合は、少量から服用しましょう。
副作用が出ない、効果が出ないと確認された場合のみ服用量を徐々に増やしていくといいでしょう。
今回はAGA治療薬の副作用を紹介しました。
治療薬を使用する前に、副作用の症状を知ることで心構えができますね。
副作用は体質や体型によって個人差があります。
薬を服用した後に体調の異変を感じた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。